●老若男女に受け入れられる●なにもない空間に、まるで壁や荷物が存在するかのように、身体の動きだけで表現する。さらには階段やはしごを登る、ヒモで引っ張られる、ロボットや操り人形になりきるなど、あらゆる表現を一言も話さずに、その動作や表情だけで伝えるのがパントマイムです。私たちが言葉の通じない外国の人と話すときに、身振り手振りで内容を伝えようとするような感覚だと思えばわかりやすいでしょうか。そのため、日本人だけでなく、海外の人たちが集まる宴会の席で披露しても、笑いがとれるというメリットがあります。 なお、パントマイムにはもともと「パント=すべて」「マイム=真似をする」という意味があります。つまり、世のなかのあらゆることを模倣し、表現するという意味です。ちょっとしたうんちくですが、こういった背景をしっておくことで、芸を出し終わったあとの話のネタのひとつになることでしょう。 ●まずは自分を消すところから●先ほどもいったように、パントマイムは全身を使ってあらゆることを表現します。そしてその動きや表情で、笑いをとるわけですが、その前にまず自分という存在を見直し、その存在を消す必要があります。人間はだれでも少なからずクセがあり、意識していなければそれが表に出てしまいます。そのため、なにか他の物になりきり表現しようと思っても、ふとした瞬間に「自分」という存在が出てきてしまうのです。 たとえばロボットダンスを練習していても、自分が猫背だと気がついていなければ、猫背のロボットになってしまいます。 いくら関節をカクカクと動かすことができても、背中が丸まっていては、なにか滑稽におもえてしまうことでしょう。クセはなかなか自分自身では気がつきにくいものなので、家族や友人など身近な人間に自分のクセを聞き、まずはそれを意識して消し去ることがパントマイム習得の第一段階です。 ●難易度は高いが得られるものは大きい●自分のクセを消して、ゼロの状態となってからも問題は山積みです。パントマイムは足のつま先から頭のてっぺんまで、全身を使って表現することでようやく相手に物事を伝えることができます。ジェスチャークイズをしたことがある人ならばわかると思いますが、言葉を使わずに相手に物事を伝えるというのは容易ではありません。しかもパントマイムでは、そこに笑いを求められるのですから大変です。自分では完璧だと思っていても、いざ見てもらうと、なんだかよくわからない動きをしているだけと酷評されてしまうことも少なくないでしょう。 しかしパントマイムのよいところは、なにも用意していなくても、いつでも好きなところでできるということです。芸を披露する相手の年齢や性別、国籍も問いません。極端な話ですが、パントマイムを身につければ世界中の宴会にだって参加できてしまうのです。この記事を読んだのを機に、パントマイムを極め、世界の宴会に乱入してみてはどうでしょう。 |